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籠の杏子

Medium: Ink and watercolor on paper

​Size: 12" x 9"
Year: 2023

​本作品について

この作品は、私にとって「水彩」という新たな表現への小さな第一歩でした。
それまでアクリルでしか描いてこなかった私が、にじみや一度きりの筆致に身をゆだねる——そんな不安と期待が、絵の中の杏たちと重なっていったのです。

インターネットで見つけた一枚の写真をもとに、手作りのバスケットに並ぶ杏子たちを描きました。
まるで「見て、わたしたち、こんなに育ったよ」と言わんばかりに、葉のあいだから顔をのぞかせるその姿に、思わず心がほどけていきます。

ただの静物画ではなく、果実たちが命を語りかけてくるような時間。
そんな午後の空気ごと、筆にのせてみたいと思った一枚です。

籠の杏子

作詞 Eimei

🎶【1番】

小さな声で ささやく杏(あんず)
 「ねえ わたし どう? 色づいてきた?」
 はにかみながら そっと陽を浴びて
 少しの風にも 心ふるえて

 

🎶【2番】

編んだかごから 背伸びしてみた
 「もっと見てほしい いまがいちばん」
 となりの子より 赤みはうすくて
 でもほら ちゃんと 育ったんだよ

🎶【サビ】

だれかの手に ふれてみたい
 どきどきするけど 甘い自信
 並んで笑う いくつの夢も
 ゆれる午後には 光のかたち

🎶【3番】

ころんと落ちた 一粒が言う
 「きっと おいしい 味がするよ」
 静かな時が すこし色づいて
 心の奥に やさしく実る

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